どんどん、どんどん、小さく、私より小さくなっていく背中。


「松川有…」


何言ってるんだ?私!!なぜか解らないんだけど、名前を呼んでいる。


名前を呼ぶ度に、ドキっと激しく反応する心臓


もしかして、私は松川有にヒトメボレをしたのだろうか--…


気づけば、もう一度名前を言おうと口が開いていた、、、


「松川…ゆ…」


--ドサっ!!--


激しい音を立てて、私はその場に膝から崩れ落ちるように倒れた。

一瞬、辺りが真っ暗に染まったかと思ったら、眠るように意識を失っていく。


完全に意識が無くなる直前、
心の中で、もう一度名前を呼んでいた…


「松川…有…」


あのサンドイッチ男の名前を、、、