水道まで行くと、頭から汗を流すように、
水を浴びる。


「あ~、気持ち良い~…」


薄茶色い髪と顔から、水滴がポタポタとコンクリートの地面に落ちる


地面に落ちた水滴は、一瞬にして乾いていく。

ギラギラ照りつける太陽の暑さで、
コンクリートも熱くなる


私は、ボブの髪をブルブルと揺らすように、頭を横に振った。


タオルを持ち合わせていない私は、
自然乾燥をする為に、また寝ていたベンチに戻る。


「あ~、ホントにあちぃ~…」


青に澄みきった空を見て、私はポツリと呟く。