「って…やばっ。」
あたしは独り言を言いながら靴箱で靴を履き替え、すぐに教室に向かおうとした…。
そしたら、いきなり後ろから衝撃が。
「きゃっ…」
後ろで小さく悲鳴が上がった。

誰かとぶつかったのかな…?

「あ、ごめんねっ…?」
って手を差し伸べた。

…おずおずと顔を上げ、上目遣いで見つめてくるのは、あの女。
_____優香だった。

その途端に駆け寄ってくる幹部の皆。

「おい!まだ、優香のこといじめてんのかよ。」
「ほんっと、呆れます。
というよりも、優香に謝ってください。」
「ゆぅちゃんっ、大丈夫っ?」
「優香っ!怪我はねぇか?」
「優香…保健室行くか?」

って、優香に駆け寄る皆。

___あぁ、そっか。やっぱり、あたしはあの時から…皆にとっては、裏切り者…なんだね。