門から出て、少し進むと
蹲ってる女の子が居た。

後ろ姿が優香に似てる。
背の高さも…優香っぽい。
もしかして…
いや、まさか。ね。

「…っ…あの、大丈夫ですか?」
あたしは、思いきって話しかけてみた。
すると…
女の子は顔をあたしの方に向け、キッと睨んできた。

「…何よっ!!あなたが…あなたがあたしの全てを奪ったくせに!!!」

そう叫んであたしを突き飛ばし、走って学校に入っていく優香。

…最悪。
あたしは、運悪く頭を近くにあった石の階段にぶつけた。

あ…れ…視界が、ボヤける…
なんか、目の前が真っ赤に…なってくる…。

「もしかして…これ…血?
え?血?まさか…ね。
とりあえず、病院行かなきゃ。」