みんな、すっごい人気。
そんなこと考えてボーッと突っ立ってたら…

「もぉ~。みんな待ってよ~。置いてくなんて酷いよぉ~!」
なんて、気持ち悪い猫なで声で叫びながら走ってくる一人の女の姿が目に入った。


こいつが、今の華月の現姫。
あたしを裏切り者に仕立てた奴。
あたしの座を奪った奴。
安西 優香。

「おう、優香。悪りぃな。今日もかわいいぞ。」
なーんて、言いながら頭を撫でてる雅。

こんなとこを見たら、まだ胸が痛む。

まだ好きなんだな…って、実感しちゃうんだよね。