元姫と現姫−どっちが嘘つきなの？−

「おう。そうだぞ。俺は、もうお前らのことを…仲間だと思えねぇし。
思う価値もねぇよ、今のお前らなんかな。」
そう吐き捨てる隼人。

…隼人が、あたし…側…に？
どういうこと…？
あたしのこと信じて…くれた…の？

涙が溢れそうだった。
けど、必死に我慢した。
すると、誠にいきなりを手を引かれ…
あたしは、誠の腕の中にすっぽり。

「俺も、さ、永遠のこと信じてぇから。
凛斗、雅、和樹…悪いな。」

微笑む誠。
微笑む隼人。
驚く和樹。
イライラしてる優香。
にこやかな優梨。
無表情の雅。
泣きそうな目で…あたしを、睨む凛斗。