あたしが、目をさますと
薬品の匂いがほのかに漂う部屋に居た。
落ち着いた雰囲気…
ここは、おそらく……保健室だろうね。

誰が連れてきてくれたんだろう…
先生…かな。

すると、誰かがドアを開けて入ってきた。
綺麗な栗色の髪……
サラサラのショートヘア…
パッチリとした二重…
色は白い。手足は長く、背もすらっと高い。
スタイル抜群…。
まるで…王子様。

「あ…だ、誰…ですか……?」

あたしは、恐る恐る聞いてみた。