え…、私何かしたかな…

…したよね。ぶつかったよ、思いっきり。


あぁ…どうしよ


でも、悠大先輩はさっきと同じように話しかけてくれた。


「えと…、雫ちゃん忙しかった…?」


「え?いえ、そんなことないですが…」


「そうなの?あの男の子、すごいこっち睨んでくるんだけど…」

そう言って悠大先輩は苦笑した。


男の子?


悠大先輩の視線の先を辿ると、優真がいた。



…なんでこっち睨んでるの?


意味わかんない…


「あ、もう昼休み終わっちゃうね。引き止めてごめんね。俺、次体育だから急がなきゃ…」


一気にそう言うとじゃあねと言って急いでどこかへ行ってしまった。

「え…、あ、さようならー!」


少し遅れて挨拶をした。


届いたかなぁ?


そして教室に入ると…



やばい…女子の視線が…