小五郎さんと暫く手を繋いで歩くと小五郎さんがいきなり止まった。
当然あたしは目を隠してるわけだから
ドン
「ごめん…」
「いいですよ。さあ、行きましょうか。」
あたしは手を引っ張られて進んだ。
進むと何やら騒がしい声が聞こえる。
「もう、来ていたのですね。巳甘さん準備はいいですか?」
「うん。」
小五郎さんは立ち止まって襖の音が聞こえた。
「桂です。」
「こんばんわ!桂さん、今迄どこに行ってたんですか?」
「家に居ましたよ。」
「皆、心配したんですよ。」
何人かが小五郎さんの元へと来る。
あたしは小五郎さんの後ろに隠れた。



