それと足に履くものも何枚かあった。
「小五郎さん!」
「なんですか?」
「ありがとね!」
あたしがそう言うと小五郎さんはふいっと顔を背けた。
「そのくらいいいですよ。」
「えへへ!あ、そうそう。あたしこの着物で行くんだけど似合ってる?」
「似合ってますよ。」
「こっち見て言ってよ!」
あたしは小五郎さんを無理やりこっちに向かせた。
「顔…赤い。」
「なっ…!」
「大丈夫…?」
「全然、元気ですよ!」
小五郎さんはさっさと自分の部屋に行った。
「変…なの。」
あたしはもう一度机に向かって夜まで本を読んでた。



