「小五郎さーん!ここ、分からないんで教えてー!」


あたしは向こうの部屋にいる小五郎さんを呼んだ。


あたしが呼ぶとすぐに来てくれる。


「今行きますよ。」


早く来ないかな。


あ、来た。


「算術…って、楽しいです!もっと教えて!」


あたしは言いたくなったから言った。


「その割にはかなり間違ってますけどね。」


あたしが解いていた問題を見て言う。


「うっ…。それは……」


あたしは図星だったのでそう言えれなかった。


だって…わかんないんだもん。



「どこが分からないのですか?」


その言葉にあたしは嬉しくなって顔をあげた。


「全部です!それと…文字も教えて!」


大抵使う文字は教えてもらってるけどもっと教えてほしい。


小五郎さんは考え込むように黙った。


「小五郎さん?」