あれから夜が開けて巳甘さんを起こした。
「巳甘さん、朝ですよ。」
「スー…」
声をかけても中々起きようとしない。
僕は巳甘さんを揺らしながら呼んだ。
「巳甘さん。巳甘さん。巳甘さん!」
「うう…。眠い…まだ寝るの……。」
可愛い。
って、そうではなくて
「起きるのですよ!」
「は、はい!」
勢いよく目覚めた巳甘さん。
「おはようございます。」
「誰?」
寝ぼけてるのですか?
「忘れたのですか?僕ですよ。桂です。」
やっと目が覚めたのか僕の名前を呼んだ。
「小五郎さん、おはようございます。…って、朝ですか?」
「えぇ。」