何をしようかな…


あたし今の時代の事何にも知らないし


何にも知らないから…


でも唯一分かるのは


「歌…かな?」


歌ならあたし好き。


小五郎さんと氷雨に出会う前は夜に歌ってったけ。


それも自分で考えた歌。


だったら今から作ろう。


「ふふふ…」


今すっごい楽しい。


心臓がいつもより跳ねる。


このまま心臓が何処かに行ってしまいそうな程。


「楽しい…。」


あたしは楽しすぎておかしくなりそう。





暫くして小五郎さんが戻ってきた。


あたしは重い体を起こす。


「お待たせしました。」


小五郎さんは何かを持ってきた。


それを変な四角いところに置く。


「小五郎さん。その四角いのは、何?」


「これは机というものです。これで学問をしたり、ご飯を食べたり…するんですよ。」


「そうなんだ。」


「さあ、食べましょう。」


あたしは小五郎さんの横に小五郎さんと同じように座った。


「これが朝餉というものです。」


「そうなんだ。」


目の前には朝餉と言う食べ物。


黒い塊と濁った水に、緑の物体。


「では、いただきます。」


小五郎さんは手前で手を合わせて、言った。


あたしも真似する。


「い、いただきます。」