「おまんは何故目を包帯でぐるぐるまいちょるんか?」
「あたしの目が…モゴモゴ。」
あたしが「目が赤いから。」って言おうとしたら口を抑えられた。
「駄目ですよ。」
と、小五郎さんに耳元で囁かれた。
あたしは口を塞がれているから喋れないから頷いた。
「よろしいです。龍馬さん、彼女が目を隠してるのは目に怪我してるからですよ。」
「なんじゃ。そうゆうことじゃな。」
「では、僕たちはこれで。」
小五郎さんがあたしの手を握って進もうとしたら
「2人とも待つぜよ。」
「なんですか?」
小五郎さんが止まるからあたしも止まる。
「寺田屋にこん____」
「行きませんよ。行くなら彼女置いてから行きますよ。」
「どうしちょるか?…あ、そうゆうことかえ。」
「龍馬さん、いらぬ事を考えてるのですか?」
「あの小五郎に春が来たんか〜。」
「巳甘さん行きますよ。」
「う…うん。」