そんな時ふと視線を感じた。


僕はその方へと向いた。


気配の感じた場所は呉服屋『霰』。


ここ京の町では1番有名な呉服屋だ。


種類も沢山あり、小物も沢山売ってあるから女に人気な呉服屋。


「あ…」


呉服屋に桂小五郎に似た男と目があった。


男は目があうとすぐ逸らし店の奥へと入って行った。


「沖田組長…?」


心配そうに僕の隊の隊士が声をかけてくる。


「ううん。なんでもないよ。さっさと終わらせて帰ろ。」


「「「はい!」」」


僕達は見廻りを再開した。