小五郎さんはあたしが持っていた物全てを私からとった。


「そや。今回はまけてやるんや。」


「え?どけちで有名な呉服屋なのにですか?」


「桂さん、あんさん喧嘩売ってはるんです?」


「あ、すいません。」


「巳甘と友達になった記念や。」


「ともだ…ち?」


「嫌やったんか?」


「ううん。嬉しいの…。」


今迄友達と呼べるのがいなかったからとても嬉しい。