今度はゆっくり歩き始めた。 優しい… 人間って優しい生き物なんだ。 「これはどうやろ…。うーん…いいんやけどなんか巳甘って感じせえへんな。」 さっきからあたしになにかを当てて氷雨さんは悩んでる。 「氷雨さん、まだですか?」 「氷雨。」 「え?」 「氷雨って呼び捨てにしてや。それと敬語なし。」 「うん、氷雨。」