暫くして小五郎さんが戻ってきた。


「これに着替えてください。」


あたしに渡した物は今着ている羽織りと同じような感触だった。


「…あまり、見ないようにしますから僕が着替えさせますね。」


あたしは渡された物を小五郎さんに渡した。


「この羽織りは脱がしますね。」


パサ


「これで胸を固定しますね…。」


小五郎さんは長い白いものであたしの胸に巻いた。


「では、次にこれを___」


小五郎さんに着替えされられてあたしは小五郎さんと同じ格好になった。


「それは袴というものです。それ着たらほとんど鱗が隠れて見えませんよ。…目はどうしますか?」


「隠せるの…?なら、隠して。」


小五郎さんにあたしの目にさっきと同じ
長く白いもので目に巻いてもらった。


「これで終わりですけど、どうやって歩くのです?」


「あたしには耳があるから大丈夫よ。耳と目は人間よりも優れてるもの。」