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森を抜けた途端に小五郎さんは走り出した。


「わっ…!」


「もうすぐですから。」


あたしは小五郎さんの首に手を巻きつけてしっかり掴まった。






暫く走って大きな見たこともないとこに小五郎さんは入った。


「小五郎さん…ここは?」


「僕の隠れ家の一つです。僕は追われてる身なのでこういう隠れ家も必要かと思いまして…。」


「そう…。小五郎さん、下ろして…」


小五郎さんはあたしを下ろした。


土とは違う硬さの地面だった。


これは何…?


「少し待ってて下さいね。」


小五郎さんに聞こうとしたら小五郎さんは何処かに行ってしまった。


あたしは見たこともないところを見て回った。


へぇ。


人間ってこういうところに住んでるんだ…