「はぁ…はぁ…はぁ……」
あたしは屯所を簡単に抜けることが出来て急いでその場から離れた。
あたしはどこでもいいからとにかく走った。
家に戻るのは後でいいや。
とにかく町の中へと溶け込まないと…
小五郎さんがいつも言ってた。
ーー『人が多いところへ紛れ込んだら簡単には見つかりませんよ。』
『どうして?』
『これだけ多いと人、1人探すのはかなり難しいですから。』ーー
だから、取り敢えず町の中へ入って…
ドンッ
「きゃあ!」
誰かとぶつかって尻餅をついてしまって少し痛かった。
「いたた…」
「おい、そこの女。顔見せろ。」
頭上から声がする。
この声…あの時の男達の声だ。
あたしは上を向かず走ってその場から逃げた。
「あの女だ!いたぞ‼︎‼︎捕まえろ!」
後ろでそんな声がきこえる。



