「それに、沖田さんが死んだら一緒にいた人とっても悲しむからね。」
「…巳甘さん」
「だから、安静にしてて?」
「それは駄目。近藤さんを守らないといけないから。」
沖田さんはあたしの顔を見て真剣な顔でそう言った。
「頑固だね。なんだか晋作さんと似てるかも。」
「晋作…?あ、高杉晋作のこと?」
「うん。晋作さんも頑固で絶対に体を休ませようとはしなかったよ。」
「何かあったの?」
「晋作さんはね、労咳になってもう死んじゃった。」
「え…?」
「春くらいかな…。晋作さんは労咳を患っててね、気づいた時には遅かったんだって。」
「……」
「……」
変な空気になり、お互い沈黙になる。
先に口を開いたのはあたし。
「仲間が突然死んでしまったら皆嫌なんだよ?だから、言うなら早めに言っておいた方がいいよ。」
「全く僕は巳甘さんにかないませんね」
「え?」
「わかったよ。けどまだ言わないよ。今はね。」
「そっか。よかった!」
あたしはなんだか嬉しくなって沖田さんに飛びついた。
「うわぁっ!」
「えへへ!沖田さん、苦しかったら言ってね。」
あたしは体を少し離して沖田さんの顔を覗き込んだ。



