「そうですね。」
僕は笠を外した。
「聞きたいことがある。あの女はどこにいる?」
「あの女?」
「目が赤い女だ。あいつらから聞いて興味が湧いてな。」
「知りませんよ。今僕たちも探してるところなんです。」
多分巳甘さんの事ですね。
「本当かどうか分からないな。まあ、いいや。」
それだけいうと男は人混みに紛れた。
「小五郎、あの女って巳甘の事じゃき?」
「はい。」
「気をつけにゃまずいぜよ。」
「そうですね。取り敢えず巳甘さんの居場所は分かった事ですし戻りましょう。」
その日は戻ることにした。
何故だか嫌な予感がした。
「小五郎、なんでそげな難しい顔をしちょる。」
夜僕らは酒を飲んでた。
勿論、探してくれた御陵衛士と長州から戻ってきた藩士たちと。
「嫌なんでもないですよ。僕もう寝ますね。」
その日は藩邸に泊まることにした。
用意された部屋に僕は向かった。



