「誰あの男。巳甘さん、何かされた?」
ジャリジャリ…
金平糖がなくならないようにゆっくり噛んでた。
「巳甘さん?」
「この味…この音…それに……」
あたし達の後ろを追ってる足音…
この感じ何処かで…
あ。
思い出した。
全部…何もかも。
大事な事全部思い出した。
「小五郎さ……ん。」
「巳甘さん?」
あたしの隣で肩に手をおいてあたしの名前を呼ぶ。
「…この声は小五郎さんの声じゃない。貴方は一体誰?」
「記憶…戻った?」
そうしている間に徐々に近づいてくる足音。
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