「巳甘さん、日光に当たり過ぎだよ。そろそろ帰ろ?











あ、そうそう。今回は巳甘さんがいるから、見逃してあげるよ。それにあいつに言伝よろしく。"この子の事気に入ったから。"って。」


僕は巳甘さんを横抱きにしたまま隠れるように行った。


渡さない。
巳甘さんを渡すもんか。


いつの間にか僕は巳甘さんのことが好きになった見たい。


そう自覚したのはついさっき。


あの男と女は巳甘の知り合いと分かる。


だとしたら、相手は長州か町の人か。


そのどちらけど男の方言は土佐弁だった


それに男はこの時代男は皆髷をしてるのにあいつは短髪に後ろ手少し結ってあるだけ。


しかも履き物が僕らと大分違っていた。


草履ではなく変な黒っぽいものを履いてた。


西洋らしい。


としたら、あいつは坂本龍馬。