「そ、その前にあんた。ぶつかった時に女の子は尻餅つい______」


お龍が言い終わる頃だった。


男…沖田が巳甘の名前を呼んだき。


「大丈夫?僕より転けてたよ、巳甘さん。」


「「⁉︎⁇‼︎⁈」」


わしらは驚いて言い合いをやめたぜよ。


そして二人の方を向いたきに。


そこにいたのは巳甘がしてたように目に包帯、巳甘が気に入ってた赤い着物、落ちている黒い傘があったんじゃ。


「…巳甘?」


お龍はそう呼んだんじゃ。


「え?」


巳甘はこちらを向いて驚いてた。


「巳甘さん、この人達と知り合い?」


何かを探るような目で巳甘を見てた。


少しの間があって巳甘は言ったんじゃ。


「沖田さん、あたしこの人たち知らない。」


そうゆったき。