「こらぁ!待て総司ぃぃ!」
土方さんが大きな声で叫ぶから耳が痛い
「へへーん!待たないよー!」
そのまま沖田さんは走り出す。
「しっかり掴まってて。落っこちるよ。」
あたしは慌てて沖田さんの首元辺りに腕を巻いた。
ギュゥ
「分かった…」
「み、巳甘さん。それは反則だよ…」
「え?」
「ううん。」
しばらく沖田さんは走った。
そしてだんだんと土方さんの声が小さくなって行く。
「沖田さん、もう大丈夫そうだよ?」
「なら、よかった。」
あたしは沖田さんに下ろされた。
下ろされたと同時に手に傘というものを握らされ、沖田さんに手を繋がれた。
「さて、行こう。」
「うん。」



