「ほんまのこと?せやから、うちは__」


「しらを切っても無駄ですよ。昨夜いた3人の男達から全部教えてもらいましたよ。」


幾松さんは唇を噛み締めて俯いた。


「巳甘さんの居場所を教えてくれません?」


「……らん。」


「え?」


うまく聞き取れなかった。


幾松さんは顔をあげてもう一度言った


「うちは巳甘の居場所なんて知らへん!確かにあいつらに巳甘のことをやれって言うたけど巳甘の居場所なんて知らへん!」


「嘘ですよね?」


「嘘やない!」


「…また嘘つくのですか?」


僕は信じることができなくて疑った。


「ほんまのことや。」


「信じられませんよ。ねぇ、龍馬さん。」


「そうじゃな。嘘やないと証言できるっゆうなら話は別ぜよ。」


「どないすればええどす?」


幾松さんは僕たちを見て聞いてきた。


「ほんなら、おまんはあいつらと組むのをやめることじゃ。そいて、おまんは巳甘についての情報収集じゃ。」


龍馬さんがそういった。


確かに龍馬さんの言うとおりだと思う。


ここ、島原は沢山の情報が入ってくる。


巳甘さんを調べるにはこうするのが1番手っ取り早いですからね。