暫くして小五郎さんが話しかけて来た。


「貴女の名前決まりましたよ!巳甘(ミカ)さんです。巳に甘いと書いて巳甘と言うのです。」


巳甘…


いい名前。


「巳甘。これ気に入りました。何故このような名前なのですか?」


「巳甘さんは蛇ですよね?ですから蛇の巳に…。まぁ、僕かなりの甘い物好きなんで甘いと言う文字付けたのです。」


「そう…です…か。」


「敬語やめて下さい。…って、僕が言えることではないんですけどね。」


「うん。分かったよ。小五郎さん。」


なんだか小五郎さんと距離が縮まったような気がして嬉しかった。


小五郎さんにならあたし、殺されてもいいかも。


むしろ


殺して欲しい。


あたしを…。