屯所について僕は近藤さんの部屋に入った。
原田さんは「後は任せた。」そう言って実室へと戻って行った。
「近藤さん、失礼します。沖田です。」
「おぉ!総司か、入れ。」
僕は入った。
「ん?その女は?」
「頭を怪我してたんで連れて来たんです。」
「そうか。山崎に治療してもらいなさい」
「はい。」
僕は近藤さんの部屋を後に山崎くんの部屋を訪れた。
「山崎くーん。」
「沖田はんか。入ってもええで。」
「僕今開けられない状態だから、開けてくれる?」
ガラ
「開けたで…って女?!」
「この女頭怪我してるから治療よろしく」
「分かった。そこにふとん敷くさかい。せやから、そこに寝かせぇや。」
山崎くんはそういうなり布団を敷いた。
「よいしょっと…」
僕は女を布団の上に寝かせた。
まだ、この女目を覚まさない。
「この包帯とってもええんか?」
山崎君は女の目にある包帯の事を言ってる。
多分いいと思うけど…
僕は頷いた。
スル…
山崎君が包帯を外した。
…あ、長い睫毛だ。