「女…?あ、もしかしてこの前のか?」


この前…


僕達は夜幹部だけで飲みに行った。


その帰り道に偶然桂小五郎と高杉晋作と女がいた。


「僕はその前にも会った事あるんです。…まぁ、逃げられてしまいましたけど。その時女が持っていた傘そっくりなんですよ。」


僕たちは歩きながから話した。


「おい、これはどこでひ「あんさんら新撰組か?ちょっとこっちに来てや!」」



原田さんが隊士に聞こうとしたら誰かが話を遮って僕の腕が引っ張られた。


原田さんたちは僕を追いかける。


「ねぇ、君だれ?僕の事知ってるでしょ?」


「いいからはよぅ、こっち来てや。女が頭から血を流して倒れてるんや。」


「え?」


あっという間に僕が連れて来られたのは裏路地だった。


少しして原田さんたちが来た。


「総司どうしたんだ?いったい。」


「さぁ、僕にも分かりません。」


「あの子や。」


案内してくれた女が指をさした。


みるとそこにいたのは赤い着物を着て少し高そうな簪をつけていた女の人がうつ伏せに倒れていた。


「おい、お前らは先に帰っとけ。」


「「はい!」」


原田さんが隊士たちを帰らせた。