僕は町を探しても探しても巳甘さんは見当たらなかった。



次の日も次の日も何日も探した。


けど結局いなかった。


巳甘さんを探し続けて一ヶ月がたったある日


龍馬さんとお龍さんは僕の家に巳甘さんが見つかるまで住むことになった。
「龍馬さん僕探してきますから留守番よろしくお願いします。」


「小五郎、ええ加減やめんか。わしらも巳甘を探しちょるけど何も手掛かりがないんや。」


「それでも僕は探します。」


「何をゆうても探すじゃな?」


「はい。」


「なら、止めん。」


「はい。」


「けど、闇雲に京を探しちょっても駄目じゃ。頭使えが。」


「…情報ですね。」


「そうじゃ。」


龍馬さんに礼を言って情報集めに出た。








巳甘さん。


必ず見つけ出します。