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「やっぱり目を隠して一人で歩くなんて無理。片目だけにしよう。」
あたしは片目だけ見えるように包帯をずらした。
よかった…
人が1人もいない…
なんか返って虚しい。
「早く買って帰ろ。」
あたしは歩くのを早めた。
「し、閉まってる…嘘でしょ。」
何時も開いているのに今日は何故か開いてない。
「折角来たのに…。仕方ない、今度沢山ご飯作ってあげよ。」
あたしはもと来た道を引き返した。
晋作さんが…か。
本当はあたしだって泣きたい。
けど、泣くことができない。
まだあたしは晋作さんの死を誰より受け止めてないと思うから。
受け止めなきゃと朝起きた時から思ってたけど受け止めれない。
「まずは、小五郎さんを元気付けなきゃ。」
あたしが決意した時
「なぁ、あんた巳甘っていう女だろ?」



