と音が鳴った。
これは少し前に小五郎さんに買ってもらった簪。
なんでも恋仲に慣れたからって。
あたしはそれをつけた。
着物は…赤にしようかな。
小五郎さんが起きたらびっくりするくらい可愛くなってやるんだから。
あたしは赤の着物に着替えて紅まで塗った。
「ふふ。よし、これで大丈夫な、筈。」
多分あたしが帰ってくる頃には小五郎さんは起きてると思うからね。
「小五郎さん、行ってきますね。」
あたしは軽く小五郎さんの頬に唇を落とした。
あ、紅が付いちゃった。
あたしは手拭いで紅を拭き取った。
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