「スー…スー」


寝たみたい。


小五郎さんから晋作さんが死んだと聞いて驚いた。


晋作さんは労咳という不治の病にかかっていた。


こんな早くに…ううん。


本当はもっと前からかかっていたと晋作さんはあたしにこっそり教えてくれた。


あたしは小五郎さんをなんとか担いで布団の上に寝かせた。


人間って脆いのね。


病気になればすぐ死んでしまうし、怪我したら綺麗に治らないし。


それに比べあたしは不老不死の身。


「小五郎さん…」


あたしは小五郎さんの頬を優しく撫でた


こんなあたしでもいいの?


先に貴方が死んでしまうのに…


小五郎さんが死ぬ時はあたしは貴方に殺してもらいますね。


独りで生きていくなんて無理だよ…


あたしもいつの間にか睡魔に負けて寝てしまった。