傘で日光を大分遮ってるから日光が苦手なあたしでも大丈夫。


「あと少しだから、頑張って!」




暫く歩いてあたし達は目的地に着いた。


「着いたよ!」


「これは…」


「凄い…綺麗…」


みんなは桜の木を見て見惚れていた。


「ここ綺麗でしょう?」


「姉御、ありがとうございます!」


「え?」


気付けばあたしのことを姐御って呼んでる長州藩士…皆だね。が、あたしに頭を下げている。


「こんな素敵な所に連れて行ってくれて嬉しいです!」


「流石です、姉御!」


「喜んでもらえてよかった。」


あたしは微笑んだ。


「あ、言い忘れた事あったけど。ここ沢山動物とか来るからくれぐれもあまり騒がないようにね。」


「え?動物来るのか?」


晋作さんが嫌そうに聞いてきた。


もしかして嫌いなのかな?


「うん。鳥とか、狐とか…あとは狼かな?」


「おまん。だ、大丈夫なんかぇ?」


「悪さをしない限りは大丈夫だと思うけど…。だから、気を付けてね?」