「なら、いいです。今日はもう帰りましょうか。」


今夜はこれでお開きとなった。


帰り道はとても真っ暗だったのであたしは包帯を外した。


「外してもいいんですか?」


「うん。もう真っ暗だし、人があまりいないしね。」


「そうですね。…何で手を繋がないんですか?さっきまでは手を繋いでましたのに。」


「え…それは…。目を隠してないから1人でも大丈夫かな…って。」


「でも、巳甘さん。目を隠してなくても手を繋いでましたよね?」


「う……。つ、繋ぐ。」


あたしは小五郎さんの手を握った。