「何かよう分からんちゃ。」


「龍馬には帰ってから教えたるから。」


「お龍ちゃん…言わないでね?」


「駄目や。」


「お願い…。」


あたしは必死にお龍ちゃんにお願いした


「巳甘。言われんでもええけど、こんなんすぐばれるんよ?時間の問題や。」


「そう…。」


「まぁ、でも今は黙ってあげるわ。次何かあったら皆に全部話すから。」


「うん。ありがと。」


あたしとお龍ちゃんの会話が終わった途端小五郎さんが強く抱きしめてきた。


「小五郎さん…?苦しい…よ。」


「本当に心配だったんですからね。」


「うん…ごめんなさい…」


あたしは深く反省した。


「はっはっはっ。おまんらは仲良うていいが!」


「あ、そうそう!龍馬、聞いてや。」


何やら二人は小さな声で話し始めた。


あたしは耳をすまそうとした。


けど耳元で小五郎さんが「本当の事を話せたら話して下さいね?」と囁いた。


小五郎さんの吐息が熱くて鼓動が早まったような気がした。


「ぅ……ん。」