「あたしは幾松さんと別れた後転んで包帯が使えなくなったの。そこに偶然、土方歳三さんが包帯を持ってたからもらったの。」
半分嘘で、半分本当だから大丈夫。
本当の事言ったら小五郎さんたちが捕まってしまう…
「何故土方君の名前を知ってるのですか?」
伊東さんはそういった。
伊東さんは土方さんのことを土方君って呼んでたと聞いた。
「あたしが聞いたの。」
「そうですか。巳甘さんの名前は教えたのですか?」
小五郎さんがそう聞いてきた。
「小五郎さん。もしかして、言ったら駄目でした?」
「駄目です。」
「だ、大丈夫です!秘密って言いましたから!約束は守ると思うよ!」
「まぁ、土方君もそれくらいなら守ると思いますよ。」
あたしを庇ってくれた伊東さん。