うちは男達を殴りたいのを我慢した。


「どこにおるんや?そいつは」


「向こうです…。」


男は向こうの部屋を指差した。


うちは急いだ。


間に合って…


うちは急いでその部屋に辿り着いた。


ガラッ


「巳甘!」


「お龍ちゃん…」


ガバッ


「わわっ!」


巳甘がうちに抱きついてきた。



「お前、こいつの連れか?」


こいつが新撰組副長か…


かなりの美男子やな。


「あんさんが助けてくれはったんか?」


「あぁ。」


「おおきに。巳甘行くよ。」


「うん。あ、副長さん、秘密だからね!またね!」


「分かった。」


ひ、秘密⁈


なんかあったんか?


副長の姿が見えなくなるとうちは巳甘に聞いた。


「秘密って?」


「あたしの事。」


「えぇ?蛇って、ゆうたんか?」


「うん。」