「巳甘、遅うない?」


「おりゅーうーー…」


バシッ


「酔っ払いは寝ててな?」


「は……い。」


龍馬が酔ってるじょうたいでうちに絡んできたから一発叩いてやった。


そしたらおとなしくきちんと正座してチビチビ飲み始めた龍馬。


「そうですね。遅すぎますね。幾松さんと話に行くって随分立ちましたよね?高杉。」


「そうだな。」


「まさか新撰組に捕まってるじゃないですかね?」


伊東さんの言葉に皆釘付けなった。


「そ、それはほんまか?!」


うちは伊東さんに詰め寄る。


幸いか分からないけど芸妓は皆とっくの昔に帰った。


というより帰らせたうちが。


「実はここへ来る時、近藤さんを一瞬見かけましてね…」


「うち、探してくる。」


うちは居てもたってもいられなくて立ち上がって行こうとした。