「そんなに怒るなよ。髪を直してやるから俺のここに座れ。」
あたしは手で目を隠し指の隙間から晋作さんを見た。
晋作さんは胡座かいていて足の間を手で叩いてあたしを招る。
「なんでそこに座らないといけないの?」
「いいから。」
あたしを無理やりそこへと座らせた。
「まだこの簪付けてるのか?」
「うん。お龍ちゃんから貰った大切な物だからね。」
「すぐ済むからじっとしてろよ。」
さっさとあたしの髪を結ってくれる晋作さん。
「ほら、出来たぞ。」
「ありがと。あたしは目を隠してるね
」
「おい…!ちょっと待てよ。一人で行ったら危ないだろ?」
晋作さんもついて来てくれることになった。



