「なんや桂はんと高杉はんやない。お久しゅうどすな〜」


その人の声に続いて「ほんまや〜」という声が聞こえた。


「まあ、そこへ突っ立とくんではなくて座れ。」


西郷さんに言われてあたし達は座ることにした。


あたしは小五郎さんと晋作さんの間に座っている。


「桂はんは島原になんでこんくなりはったん?」


一人の女の人が小五郎さんのところへやってきた。


「まさか女でも出来たんやないか?」


「えぇ、まぁ。大切に想ってる女性がいるんで来ませんでしたよ。」


「そ、そうなんや。」


大切に想ってる女性?


小五郎さん、そんな人いるのにあたしに接吻したんだ…


なんか頭の中がもやもやしてていい感じがしない。