「晋作さん、はい。」


あたしは懐から金平糖を一粒出して晋作さんにあげた。


「金平糖か?」


「うん、頑張って食べたご褒美。」


「これよりもっといいものほしい。」


「え?」


「お前の「巳甘さん、今日はどの着物着るんです?」…ッチ」


途中で小五郎さんが遮るから晋作さんの声が聞き取れなかった。


「晋作さん?」


「いい。ほら、桂のところへ行ってやれ。呼ばれてるんだろ?」


「うん。」


あたしは小五郎さんのところに行った。