小五郎さんと晋作さん、相手5人はお互いが向かって行く音が聞こえた。


争い?


あたしは昔からずっと争いを見てきた。


森の奥から。


ずっと…


その度に人間がまた一人、また一人と死んでいった。


何度羨ましいと思ったんだろう。


あたし今一人。


何故だかこのまま2人が帰って来れないような気がして怖くなった。


あたしを一人にしないで。


「怖い…。独りはいや……。」


あたしは立てれなくて座り込んでしまった。



「あたしを置いて行かないで。独りにしないでよ…」


怖い…独りはもう嫌なの。


突然そんな感情が湧き出てくる。



怖いの。


怖くてたまらない


だからそばにいてよ…








小五郎さん