「本気でこいつの事好きだから。」


「それは、僕も同じです。」


「じゃあ、勝負だな。」


「まぁ、僕が勝ちますけど。」


「随分と余裕だな。」


「そりゃあ…しっ。」


「今ごろ気付いたのかよ。」


僕は囲まれていることに気がついた。


「ったく、今酒で酔ってるんだがな。」


「そうですね。これでは逃げれないですね。出てきたらどうです?」


すると5人くらい出てきた。


「あーあ。土方さんに、こんな時間に無理やり出されたことを感謝したよ。」


そのうちの一人がそういう。


「総司、お前また嘘ついて。お前が無理やりまた俺を連れ出したんだろ?」


「ったくうるせェな。いいじゃねえか。酒飲めたんだし。」


「結構飲んでたがな。ったく、何故俺まで。」


「いいじゃねえか、斎藤。」


全くよりによって新撰組の幹部ですか。


面倒臭いですね。


「また、会いましたね。沖田総司。」


「本当だね、一週間ぶりかな?桂小五郎。お隣さんは高杉かな?」


「桂、後は任せ…ぐっ。」


僕は逃げようとした高杉の襟首を後ろから引っ張った。


「冗談だ。」