「おっと…。僕はもう帰りますね。」
「え?もう行っちゃうんですか?」
「はい。一応飲みに行くとは言ってるのですが早めに帰らないと。」
「そうですか…。気をつけて下さいね。」
なんか2人が夫婦みたいで見てていらつきます。
そんな僕に伊東さんは気付き
「桂さん、大丈夫ですよ。巳甘さんをとったりしませんから。」
「知ってますよ…」
それくらいは知ってるんですが雰囲気がそれっぽかったんで嫌なんです。
「では、西郷さん。また、報告しにきますね。」
「あぁ。」
「おやすみなさい。」と言うと帰って行った。
名残り惜しそうに本を持って僕のところへやってきた。
「小五郎さん、見てくださいよ!」
見せてきたのはだいぶよくなった答えの数。
僕は巳甘さんの頭を撫でてた。
「小五郎さん?」
「なんでもないです。頑張ったご褒美です。」
僕は持ってきた金平糖を懐から出して袋ごと巳甘さんにあげた。
「わぁぁぁぁぁ!金平糖!」
目を輝かせながらいう巳甘さんはとても可愛らしかった。
「食べていいですよ。」
「やった!」
巳甘さんは袋から金平糖を一粒取り出し口へと入れた。
「ん〜。あまぁ〜い!」
「それ全部あげます。」
「ありがと!小五郎さん!」