あ、あたし?
なんで高杉さんはあたしに話をふるの?
「えっと……」
「巳甘さんは関係ありませんよ。」
「本当?」
「はい。ですから、中に入りましょう。」
「うん。」
2人を後にしてあたし達は中へと進んだ。
「桂も大変だな。」
「そうじゃな。さてと、行くか。」
ガラ
「失礼します。桂です。」
小五郎さんが部屋の中に入る。
あたしは小五郎さんの背中に隠れながら入った。
「あぁ、桂さんですか。こんばんは。」
「桂か?お前どこに行ってたんだ?」
部屋の中には男の人の声が二つ聞こえる。
ってことは二人いるの?
「こんばんは。一週間ずっと家に居ましたよ。」
「お前が無事ならいい。」
「無事でなりよりです。」
「ありがとうございます。西郷さん、伊東さん。」
え?
2人いる中に伊東さんがいるの?
あたしは小五郎さんの後ろから出た。
「小五郎さん、伊東さんがいるの?」
あたしは小五郎さんの袖口を手を繋いでない方で掴む。
「ええ。」
「お前…女やっと出来たのか?」
「違いますよ。」
低めの声の人が言う。
もしかしてこの人?
「貴方が伊東さんですか?」
「違う。わしゃ、薩摩藩の西郷隆盛だ。」
「西郷…さん。」
「僕が伊東甲子太郎です。」
西郷さんとは少し高めの声の人がそういった。
「あたしは巳甘です。」
「失礼ですが…目は見えないのですか?」
「彼女は目を怪我して…」
「違うだろ?」
小五郎さんの言葉を遮って西郷さんが話し出す。



