「ふぅ…。」



僕は書いていた手を止め筆をおいた。



「気分転換の為、散歩に行きますか…。」



僕は夜は滅多に出歩かないが、今夜は無性に散歩に行きたくなった。



僕は羽織りをかけて、見つかるといけないから提灯を持たずに夜の京へと散歩に出かけた。



ヒュォォ



「寒いです。…やっぱり帰りましょうか。」



散歩へと出かけて暫く歩くと風が僕を通り抜ける。



寒さが苦手な僕は家へと引き返した。







向こうの方から提灯がふたつ揺れてる。



それに話し声が聞こえる



「総司、こんな夜中に抜け出してもいいのかよ…。こんなの、土方さんに見つかったら……。あー!想像しただけで怖い!」



「静かにしてよ平助。大丈夫だよ。全部平助のせいにするから。」



「そりゃないぜ…。」



新撰組ですか。



これはまた厄介な方たちですね。