もちろん、サボってるわけじゃない



俺らが学校に行ってる間、兄ちゃんは一人で家事をしているんだ



面倒見がいい兄ちゃんを俺は大好きだった



けど、そんなある日事件は起こったんだ



俺が小1の7月11日の夜。



いや、日が回っていたから7月12日か…



その日、兄ちゃんは珍しく友達と泊まりで遊びに行った



俺らは特に何もすることなく、テレビをみていた



「速報です。

○○県○○市○○ホテルが火事になりました。


中継です、」



神楽「…ねぇ、兄貴。」



兄貴「……あぁ。このホテルって、、


おいっ!」



今、ニュースでやってた火事が起きたホテルは…



兄ちゃんが泊まっているところだ



偶然近くのホテルだった為、走って向かった



ゴォォォォシャァァァ



燃え盛る炎に消防車が水をかけていた



兄ちゃん…



俺はそれだけを考えて人混みを掻き分けて、一番前まで行った



神楽「兄ちゃんっ!兄ちゃんっ!!」



必死で声を上げ、兄ちゃんを呼ぶ



兄貴「なぁ!兄貴はどこだよっ!?」



前にいた警備員に掴みかかる兄貴