ウオォォォ----



仕掛けてきた方の叫び声が体育館全体に響きわたる



そんな様子を私たちは上から見ていた



星藍「…ねぇ、なんかおかしくね?」



無表情で喧嘩を見ていた星くんが私らに話しかけるように呟いた



騎士「…そうだな。少なくとも正統派ではないな」



…確かに正統派ではなさそうだね



腕の振り方が武器を持っている時に似ている



つまり、いつもは武器を持って戦ってるってことだ



……ひまちゃんはこのこと知ってるのかな?



いや、知らない訳が無い



ひまちゃんが調べてない訳が無いし。



永遠「…武器とか持ってたら空さんが殺るんですかね」



ボソッと呟いた言葉はここにいた私たちしか聴こえていないだろう。



…しかし、



??「んな雑魚、殺るわけねぇだろ」



もう1人だけ聴こえていた人がいたらしい



私らの後ろから聞きなれた声、足音がきこえた



「「「「「空(さん)(ちゃん)」」」」」



空「おう」



私たちは同時にその人の名前を呼んだ



その後ろには空ちゃんといたであろう瞬也がいた。



久遠「空さん、殺らないんですか?」



先ほど話していたことに殺らないと答えた為、もう一度くーくんが空ちゃんに聞いた



空「…殺らねぇよ。

(ボソッ)まぁナイフやら持ち出してきたなら別だけどよ」



最後ボソッと言ったことは私たちにしか聞こえていなかっただろう